訪れるたびに新発見!名古屋から見る「松浦ぐらし」の魅力。

志佐

はじめまして、こんにちは。私は名古屋に暮らす松浦エリアファンのひとりです。青の大学を通じて、知らなかった場所や暮らす人の想いを知り、松浦を身近に感じています。

私と松浦とのご縁はさかのぼること36年前。松浦で生まれ育ち名古屋で働いていた父は、家族を連れてお盆とお正月の年2回松浦へ帰省していました。感性が育つ10代の時期に自然豊かな松浦で過ごせたことは、いまの自分にとって大切な経験になっています。

matsuura01
(一番古い松浦の思い出:今は亡き祖父と0歳の私)

matsuura02

両親は2017年に松浦へとUターン。長年の目標だった“みんなが集まれる場”を目指して「ガーデンCafe柞の木(いすのき)」を開きました。たくさんの方々の応援によって、今日までカフェを続けることができています。

isunoki015

isunoki014

kazutomo01

すっかり疎遠になっていた松浦でしたが、両親の移住によって再び松浦を訪れる機会が増えました。そこで気付いたのは、子どもの時には分からなかった「松浦ぐらし」の魅力です。

isunoki02
(ガーデンカフェ柞の木からの朝日:季節ごとに違う表情を見せてくれます)

isunoki024

isunoki030

まずは何といっても食べものが新鮮で美味しいこと。私は魚介が苦手で、普段食べられるのは2〜3種類程度です。昨年松浦で刺身盛りを食べた時のこと。特に苦手だった青魚を美味しく食べることができました。長年の悩みがあっさりと解決した出来事でした。

「水」の質もまた全然違います。私たちは夫婦どちらも肌が弱い体質ですが、滞在中は肌も荒れず髪も傷まず快適です。母によると“名古屋にいた時よりも洗濯物が柔らかく仕上がる”とのこと。蛇口からそのまま飲む水は口当たりが柔らかく美味しく感じます。「水が合う」とは、まさにこういうことかもしれません。

最後に、海と山に囲まれた環境。夫は人工音の多い場所にいると疲れやすいのですが、松浦にいる間は音を気にせず一日中心地よく過ごせると言います。

isunoki011

暮らしている方にとっては当たり前のことかもしれませんが、衣・食・住それぞれの質が豊かで、みずみずしくエネルギーに満ちていると感じます。

isunoki010

isunoki028

isunoki020

松浦で暮らす「ひと」もまた、エネルギーに溢れています。近い世代の方の活躍は私の密かな励みです。ご活動はさまざまでも、松浦の人に共通しているのは「自分たちの暮らす場を、自分たちで守り良くしていきたい」という想いの深さと行動力です。他力本願ではなく協働のできるバランスの良さは、一体どこからくるのだろうか?不思議でした。年に何度か名古屋と松浦を行き来しているうちに、「地形がもたらす感覚の違い」に思い当たりました。

uta01

私の暮らす名古屋は広い平野(濃尾平野)にあります。ある程度高い建物に登れば市内がだいたい把握できて、晴れた日には三重県の御在所岳、岐阜の養老山脈や御嶽山、静岡方面の山まで一度に見渡すことができます。地下鉄やバスも横移動のため、短い時間である程度遠くまで行けます。あまり労力をかけなくても、自分の暮らす場所を“なんとなく把握した気”になれるのです。

nagoya01

nagoya06

ところが松浦の実家に帰ると、同じ移動時間でも行ける範囲と交通手段が限られます。目の前は伊万里湾。福島・鷹島がすぐそこに見えていても、海路か佐賀県側からの陸路移動です。背後には深い山、向こう側の景色を見るために峠をいくつも越えていきます。

どんな場所へ行くにも「自分の足で、自分の目指す場所へ行く」そんな感覚がついて回ります。見方を変えるとそれは「自立の感覚」とも言えます。当たり前のようにモノも機会も手に入りやすい都市では、なかなか身につきにくい感覚だと思うのです。

matsuura03

matsuura04

海、山、川と多彩な自然があって行き来に苦労があるからこそ、暮らす土地への愛着が生まれ、別の場所へと移る際には「自分の足で自分の目指す場所へいく」という自立の感覚が育まれるような気がします。実際、私の中にも少しずつ「自分の暮らす場に関心を持つ」「自分の足で自分の目指す場所へいく」という感覚が芽生えはじめています。

松浦にはまだ行ったことのない場所、出会っていない人、知らない歴史がたくさんあります。松浦に行ったことがないよ!という方はぜひ一度いらしてください。「松浦ぐらし」には、豊かな暮らしのヒントとエネルギーがいっぱい詰まっています。

daihannya02

daihannya01

村上結実(むらかみ ゆみ)

1983年名古屋市生まれ 愛知県在住。名古屋芸術大学大学院デザイン研究科修了。障害福祉の分野で、大人の発達障害・精神疾患の方やご家族・配偶者の支援に携わっています。両親が営む「ガーデンカフェ柞の木」では、メニューデザインはじめウェブサイト制作やSNS運営など、情報発信のサポートをしています。

おすすめの記事