「おくんち」って何?その答えが、地域の未来を左右する!

世界に比べて日本では
自国のこと、とくに歴史を
知らない人が多いと言う事実があります。

人口減少、担い手不足が深刻化し
「地方創生」がはじまって4年。

テレビやインターネットで
地域の成功例を目にする機会が増えるなか、
一過性で継続できない事例も増えています。

そうならないために
必要なことって何でしょう?

大切なのは
「地域や人の魅力を活かせているか」。

その第一歩は
「地域や人の魅力を知っているか」
だと青の大学は考えます。

P1010423

なかでも“歴史”ある魅力は
他の地域には真似できない
そのまちだけの宝物。

長崎はいま「おくんち」シーズン。
松浦市でも各地で
多彩な催しが行われています。

とくに、淀姫神社の流鏑馬は
平安時代から続く伝統行事で
県内最古で900年以上の
歴史があるそうです。

yabusame

さてさて、この「おくんち」。

なんで「おくんち」って言うの?
「おくんち」ってそもそも何?
何のためにしてるの?

身近すぎて意外と知らないアレコレを
“松浦の歴史の伝道師”
今福神社の早田さんに
教えてもらいました。

_1d_5852

早田さんへの4つの質問
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Q1. 改めて「おくんち」って何?
Q2.なぜ「おくんち」と言うの?
Q3.「おくんち」は何のためにするの?
Q4.「お祭り」と地域の大切な関係って?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Q1. 改めて「おくんち」って何?
A.一年で最も最大で重要なお祭りです。

神社では一年を通して様々なお祭りを行なっていますが、その中で最大で重要なお祭りを「例大祭」と言い、それをこの地方では「おくんち」と呼びます。そしてこの例大祭は一般的に
・宵祭【よいさい/よいのまつり】
・大祭式【たいさいしき】
・御神幸式【ごしんこうしき/おみゆき】
の3つの祭典で構成されています。

P1010405

Q2.なぜ「おくんち」と言うの?
A.このあたりの方言です。

例大祭を「おくんち」と呼ぶところは、九州北域(長崎・佐賀およびその周辺)だけで、全国的に使われている祭典名ではありません。「おくんち」という言葉はこのあたりの方言です。例えば関東や関西などに行って「この神社のおくんちはいつですか?と尋ねても相手は「・・・?」となりますね。(笑)
昔からこの辺りは旧暦の9月9日前後に例大祭を行なっていました。その9日(くにち)が「くんち」に変化したのでは…と考えられています。

P1010422

Q3.「おくんち」は何のためにするの?
A.「まちが発展し、住む人みんなが仲良く平和に過ごす」ためです。

「おくんち」の大祭式では、ひと言で言うと、まち(地域)が発展し、住む人みんなが仲良く平和に過ごせるよう祈願します。具体的には、町民が常日頃より平穏無事に過ごせている事への感謝と、町および町民そして町内の企業・学校・各種団体およびコミュニティーの更なる発展・繁栄や結束、さらに町民関係者みんなの安全・健康・無病息災等です。
そういったわけで大祭式には市や街の代表各者が多数参列します。

P1010436

Q4.「お祭り」と地域の大切な関係って?
A. 「神社の祭り」と「地域の活気」は比例しています。

この地に人々が住み着いて、生活を始めた時点で何らかの集団ができ、その集団ができたときから「祭り」は始まっています。神社の祭りの起源もそこに求めることができます。
しかしながら私たちは戦後、「祖先と共に」「自然と共に」「人々と共に」生きてきた、古来よりの麗しい精神をすっかり無くして(忘れて)しまいました。
そろそろ私たちは「神社の祭り」と「地域の活気」の衰退、「日本人のモラルの低下」は比例しているということに気がつかなくてはなりません。

P1010425

P1010480

祭りが元気な所は
そこに住む人が元気な証拠。

本当の意味での町おこし。

そう教えてくれた早田さん。

P1010484

地域の魅力を伝えるときにも
まずは自身が正しい情報を知ること、
魅力を体験することが重要です。

知識に経験が加われば
「伝えたい」情報が
「伝わる」情報になる。

その積み重ねが
地域の未来を左右する。

開催中の「おくんち」を
知って、学んで、楽しもう!

早田 伸次 さん

松浦市生まれ、松浦市育ち。高校・大学時代はラグビーに没頭。大学卒業後、東京で営業職などを経験し、実家・今福神社へと戻る。2016年10月1日より、今福神社51代目宮司に就任。花火大会やおくんちなど、地域の行事にも精力的に取り組む。趣味は、食、お酒、自転車、旅、読書、音楽、松浦党など多彩。

おすすめの記事