日本47都道府県を旅した“こっちゃん”松浦での最後の一年。【前編】
2018.04.28
東京都葛飾区と言えば
「男はつらいよ」の舞台にもなった
下町中の下町。
区の観光名所となっている
「堀切菖蒲園」は、
江戸時代に“江戸百景”に数えられ
多くの浮世絵に登場するなど
昔から多くの人に愛されてきた場所です。
「堀切菖蒲園」を始めたと言われるのが
小高伊左衛門。
そう。
“こっちゃん”こと小高秀二さんは
小高伊左衛門の血を引く
由緒正しきお家柄なのです(!)。
そんな小高さんが
なぜ縁もゆかりもない
長崎県松浦市へ
地域おこし協力隊として移住したのか?
改めて聞いてみました。
「堀切菖蒲園」を遊び場にして
人情味溢れる下町でのびのび育った小高さん。
大学卒業後、大手警備会社に就職。
ハリウッドスターやアイドルなどの警備を担当し、
身も心も張り詰めた日々を過ごしたそうです。
その合間をぬって
小高さんが楽しんだのが「旅」。
なんと、47都道府県全てを旅して回ったとか!
旅の途中に仕事の電話がかかってきたり
現場に呼び戻されることもしばしばでしたが、
それでも旅先の自然や食事、人とのふれあいが
激務で疲れた心と体を繋ぎ止めてくれたそうです。
しかし、
激務の日々を重ねるに連れて、
給料は増えるものの
責任や重圧も同時に増えていき、
心も体もヘトヘトに疲れた小高さん。
心機一転、
北海道でレジャーガイドに転職。
東京の友人や仕事仲間にもほとんど知らせず
今までと全く違う世界に身を置いて
新しい暮らしをはじめました。
カヌーに乗ったり、犬ソリに乗ったり、
満点の星空を眺めたり。
それまでとは打って変わって
心も体も少しずつ元気になっていったそうです。
しかし、仕事中に腕に大怪我をおい
レジャーガイドの仕事を辞めざるを得なくなります。
次の転職を考えたとき、
松浦市とのご縁が繋がりました。
【後編】へつづく

小高秀二
1968年東京都生まれ。東京都育ち。法政大学卒業。ららぽーとスキードームSSAWS、オリエンタル警備保障株式会社などの勤務を経て、2010年より北海道へ移住。レジャーガイド遊び屋にて観光レジャーガイドに。2016年10月、松浦市へ移住。2019年3月まで地域おこし協力隊。現在も市役所に籍を置き松浦市に役立てる何かを模索中。