大人の元気を子どもたちへ!今福くんち。
今福
2016.10.17
秋の収穫を感謝して
奉納されるお祭り「おくんち」。
松浦市でも
多くの地区で開催されますが、
その先頭を切ったのが今福(いまふく)。
今福の氏神さまである今福神社から、
神輿(みこし)行列がまちを練り歩きました。
行列は、
ちいさな子どもからお年寄りまで
今福のみなさん総出。
その長さは100メートルほど!
道中、まちの方のしあわせを祈り、
獅子舞でまちの方の頭を噛んだり
ご神体を乗せたおみこしをくぐってもらいながら
お祭り会場となる港へ向かいます。
港では、おくんちに合わせて
漁船が大漁旗を掲げて出港。
まち一体となったお祭りです。
行列が、お祭り会場に到着すると
小さい子どもから大人たちまでが登場する
催しがスタート。
小学生が獅子舞を、
中学生が“和一処”を奉納。
“和一処”とは、
みんなが一つになって力を合わせるという意味。
大きくて重たいおみこしを
ぐるぐると回したり、宙に投げたり。
心を一つにして奉納されます。
“和一処”のテーマは
「大人の元気を子どもたちへ」。
大人たちから子どもたちへ
おくんち元気守りが手渡され、
そのお守りを首にかけて“和一処”の奉納がスタート。
お互いの奉納前に、エールを送りあう風習も。
子どもたちの奉納が終わると、
大人たちの出番。
まちなかを重たいおみこしを担いで
すでに3時間以上歩き続けている大人たち。
ですが、力いっぱいに、かっこいい背中を
見せてくれる大人たち。
その迫力と気迫は、心が震えるほどでした。
最後は、中学生と大人たちとが
一緒になって“和一処”を奉納しました。
大人から子どもへと
受け継がれているのは、
まちの行事やお祭りだけではなく、
それに込められた
まちや仲間への思い。
すなおな心やあきらめない心を持った
子どもたちが多い理由の一つを、
垣間見ることができたような。
そんな、記憶にのこるおくんちでした。