子どもたちに、島としごとを残したい。島まるごと「青島◯」の取り組み。
青島
2017.01.26
「自分たちには利益のある取り組みじゃない。
10年後、子どもたちが
今と変わらずに暮らせる島を残したい。
それだけが願い。」
と、話してくれた谷川さん(左)と辻山さん(右)。
おふたりが暮らす青島では昨秋、
全島民が社員の一般社団法人
「青島◯(あおしままる)」を発足。
谷川さんは、その代表理事を、
辻山さんは、理事を務められています。
青島は、島民の70%が漁師の島。
1000年も昔から伝え継がれる
海の生態系を保つ漁法で、
海を思い、敬いながら、暮らしています。
たとえばウニ・サザエ・アワビなどの漁では、
長く潜れるボンベの使用は禁止。
漁師さんの経験と体力が問われる素潜り漁のみです。
ほかにも、
漁の時期は魚の種類ごとに厳しく定められていたりと、
海の資源をたいせつに守りながら、
海とともに生きる暮らし方が根づいています。
青島◯発足の目的は、島の過疎化を防ぐこと。
漁と観光を柱にした商品をつくって仕事を増やし、
島をまるごと元気にする取り組みが
少しずつ始まっているところです。
(青島◯の日々の取り組みはFacebookページをご覧ください)
「自分たちに儲けはない。
けれど、若手は自分たちの仕事が大変な時期で
自由な時間がない。
だから、社長業をさせてもらってる
時間の自由が利く自分たちが
道を切り拓いて、土壌を築いて、
若手や子どもたちにバトンタッチしたい。」
「多くは望んでいない。
ただ、今ある現状をこのまま、
未来に残したい。」と。
大好きなふるさとの風景を、
ともに生きてきた美しい海を、
代々受け継がれてきた海の仕事を、
次世代に残したい。
そのために、一歩ふみ出した青島。
この思いや取り組みはきっと、
青島だけのものには収まらない、と感じます。
日本の古き良き原風景や
昔ながらの手しごと、
昔ながらのコミュニティなど、
日本の“ゆたかさ”を未来につなぐ
大きな一歩なのではないか、と。
青島◯では現在、
ふるさと納税(ガバメントクラウドファンディング)で
青島の活性化に使用する活動資金の
ご寄附を募集中。
島の思いを、未来を、
一人でも多くの方にご支援いただけますと幸いです。
\“宝の海”を永久資源にする「青島1000年漁」を未来へ残そう/
ふるさと納税・ガバメントクラウドファンディングに挑戦中

青島◯ 谷川 一寿 さん(左)、辻山 新悟 さん(右)
島民手づくりのお祭り「青島 海のうまかもん祭り」でもリーダーをしたりと、島の未来を考え行動するお二人。辻山さんは、自衛隊に入るが退職後、島へUターン。海や山の生態系が変わり、島全体が高齢化していることに危機感を覚え、家業の漁師を継ぎ、島の未来のために汗をかいている。