網目のようにつながる宝を次世代へ。

福島

佐賀県伊万里市に隣接する福島。
あみや水産3代目の網屋拓朗さんは、
島で最年少の漁師です。

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生まれも育ちも生粋の福島人。
長崎市の水産科高校を卒業後
福島に戻り、18歳で漁師になりました。

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あみや水産は、拓朗さんで3代目。
家族5人と社員2人で
イワシ漁・しらす漁、
いりこなどの加工業を営んでいます。

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しらす漁を行っているのは、
長崎県では松浦近辺のみ。

しらすの加工は、水揚げ時に
小さなエビや魚が入っただけでも
商品化できない繊細なもの。
きれいな状態で獲れた時だけできる
希少なものなんだそうです。

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しらすは、港で水揚げ後すぐに
港に隣接する加工場で釜茹で。

冷凍して、加工場や
地元の直売所などで販売しています。

解凍すると
茹でたてかな?と思えるほど
しっとりふわふわな食感。

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いりこは、松浦の名産品の一つ。
だし取り用だけではなく
「食べるいりこ」も有名です。

これまで廃棄していた規格外の魚介を
いりこと同じ工程で作った加工品も
お客さんに好評だそう。

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網屋さんは、福島で育ち、漁師一筋。
若い頃は「島の外に出たい」と思ったことも。
けれど、漁業に向き合う日々を過ごすうち
少しずつ技術を身につけ
仕事が面白くなってきました。

そして31歳になった今年、
怪我をして、漁から一時期離れたことで
心境に変化があったそう。

漁に出られない網屋さんに
島の先輩が声をかけ、
イベントで自ら販売を経験。

「お客さんと直接話すことは滅多になくて。
美味しいって言ってもらえて嬉しかった。
怪我をしたことで新しい仲間も雇用して。
自分だけじゃ何もできないってこと、
人のありがたみをめちゃくちゃ感じました。」

島の同世代は、子どもの頃と変わらず
何かあれば集まって一緒にやる仲間。

「おおらかで、良い人ばかり。
特別じゃないふとした時に
『いい人やな』と思います。

押し付けがましくない。
何かあれば助けてくれる。

先輩はオシャレな人も多くて
みんな格好いいです。」

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網屋さんの目標は、福島を
「子どもが残りたいと思う島」にすること。

「とくに次男は海が好きで、
休日はよく魚を獲って遊んでますね。
漁にも連れていきます。
島は人口が少ないけれど、
子どもにはたくさんの人と
関わって欲しい。」

島の仲間と集まる時は
子どもたちも連れて
みんなでワイワイ遊ぶそうです。

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「島を、子どもたちに」。

そう語る網屋さんの姿から
感じられるのは、
島の未来を想う
代え難い仲間の存在。

海に囲まれておだやかに育まれた
網目のように縦横無尽な
人のつながり。

網屋さんは今日も
仲間とともに
島の未来を思っています。

網屋拓朗さん

1990年松浦市福島町生まれ。長崎鶴洋高校水産科を卒業後、18歳で漁師に。現在、福島最年少の漁師。祖父の代から続く「あみや水産」3代目。両親と妹、妻、社員2名とイワシ漁・しらす漁、いりこ加工業を営む。3人の子どもの父として、次の世代に「暮らしやすく活気ある福島」を守り継ぐために日々奮闘中。

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