何が入っている?お土産にぴったり!手作りスナック菓子。
田代
2021.07.1
全国から約30万人が訪れた
「ほんなもん体験」。
自然と人とのつながりを大切にする
昔ながらの暮らしを体験できる
プログラムです。
2005年、年間約1,000人の
受入れからスタート。
都市圏からの中・高生が
修学旅行で多く訪れています。
その子どもたちに、
松浦らしい気軽に買えるお土産を
持たせてあげたい!
そんな思いからはじまった
魚を使ったポテトスナック菓子
『ぽてのっぽ』。
松浦らしいお菓子にするため
こだわったのが3つ。
1,
地元の活性化のために
材料は、地元産品を使うこと。
→松浦市近隣で栽培したじゃがいもを使用
2,
修学旅行生などの若い世代が
気軽手にとりやすい商品にすること
→お菓子の種類、食べやすさ、内容量、価格を考慮
3,
松浦らしく、魚を使うこと。
→いりこを使っての商品開発にチャレンジ!

(魚粉。いりこ=かたくちいわしを丸ごと粉にしたもの。)
そのこだわりによって、
『ぽてのっぽ』を企画した
まつうら党交流公社のみなさんは、
試行錯誤を重ねることになります。
「その期間は約3年。
一番苦労したのは、食感。
少ない材料で、
サクサクさせるのが難しかったです。」
と話す山下さん。
『ぽてのっぽ』は、材料がシンプル。
ゆえに、頭では
簡単に作れそう!と
想像していたそう。
しかし、いざ作ってみると
思ったような結果に
なかなかならず
試行錯誤の日々。

(添加物は色や風味の劣化を防ぐ「酸化防止剤」のみ。)
材料の分量、工程の見直しなど、
思いつく事は片っ端から
幾度と試作を重ねました。
約3年が経ったころ、ようやく
美味しく安定した
商品が完成します。
製造は、地元の加工所で
すべて手作り。
その様子を覗いてみると
まるで、お正月の台所。
蒸し器の湯気が立ち込める部屋で、
幾人もの女性が集まって
手分けして製造していました。
じゃがいもを剥きながら
「今回の芋は白いね」
「新しいから少し短めに蒸してみて」
など、相談しながら
作業は着々と進みます。
『ぽてのっぽ』は、作り方もシンプル。
じゃがいもの皮を剥いて茹でて、
裏ごしします。
そこに、魚粉と酸化防止剤を混ぜる。
形成して揚げる。
最後に塩をふる。
シンプルな材料で
シンプルにつくる
『ぽてのっぽ』。
その中に入っているのは
松浦の美味しい産品。
そして、
食べる人の体を思う気持ち。
松浦を元気にしたいと言う思い。

(まつうら党交流公社スタッフ手作りのPOP)
コロナ禍により
都会からの修学旅行の受入れが難しい今も
松浦を元気にしたい!と
通販ホームページを立ち上げたそう。
ホームページでは、
『ぽてのっぽ』と同時に商品開発した
地元産のひじきを使ったふりかけ
『ひじきと味な仲間たち』も発売中。
お土産や体験を通じて、
松浦の魅力を市外につなぐ
まつうら党交流公社。
人や産品など
地域資源の循環を目指して、
挑戦はまだまだ続きます。

一般社団法人まつうら党交流公社
長崎県の北西部で訪れた人々との交流を目的に、農林漁業を中心とする体験プログラムや民泊体験を通じて人と人との交流による体験型観光を提供。2021年5月に通販ホームページをオープン。『ぽてのっぽ』、『ひじきと味な仲間たち』のほか、地元の美味しい産品を販売する。