青大生と次代の魅力をつくりたか! その2
2016.05.20
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本物だからこそ。松浦のジレンマ。
中村:私は、九州アートディレクターズクラブという、
日本で唯一他県・他業種のクリエイター約80名が集う
団体に所属しています。
その活動の一貫で、
九州のクリエイター200人の
400点以上の仕事を集めた本をつくりました。
九州のクリエイターの仕事は、ここ数年、
地域の事業者や企業の
商品開発や販促など、
地域の魅力を発信するものが
格段に増えています。
いぬ:地方創生で、クリエイターの仕事の内容も
変わってきたったいね。
中村:そうですね。
九州各県、各地域の好例を見たり、
それらを担当したデザイナーの話を聞いたり、
九州のトップクリエイターの先輩の話を聞く機会もありました。
そうしていく中で、
松浦が全国に魅力を発信するには、今、
何かが足りないように感じたんです。
しし:松浦はそもそも、
発信が足りとらんやったよね。
ふるさと魅力発信係が出来たのが去年の10月で、
ふるさと納税・魅力発信室が出来たのは今年の4月やもんね。
中村:そうですね。
もちろん、松浦には、
アジ・サバ漁獲量日本一
トラフグ生産量日本一
クルマエビは築地でNo.1
民泊体験受け入れは年間約3万人
日本初・海底の国史跡「鷹島神崎遺跡」など、
全国に誇れる魅力があります。
ただ、これらは、
ありのままを発信しても
有名になりにくい共通点があるんです。
しし:有名になりにくい?
中村:あくまで、一般的には、ですが…。
例えばですね、野球を考えてみると、
日本で指折りに入る有名選手なら
野球に興味のない人でも
なんとなく言えますよね?
いぬ:長嶋、王、原とかきゃ?
しし:そら、もうみんな、引退したばい!
中村:イチロー、マーくん、松坂大輔とか?
私も野球には興味無いですが、
セ・パのチームもなんとなく言えます。
ソフトバンク、ロッテ、日本ハム、
いぬ:楽天、巨人、中日…
しし:広島、阪神、ヤクルト…
出てくるもんやね!
中村:さらに野球は、
一般の人がやろうと思えば
都会にも田舎にもグランドはあります。
ボールとバットが1個づつあれば
たくさんの人が、その楽しさや難しさを
気軽に体感できます。
しし:おいも、野球ばしよるばい!
自分でやると
プロの凄さのわかるよね〜。
中村:一方で、バドミントンやラグビーは、
オグシオや五郎丸選手の登場によって
そのスポーツ自体が有名になり
テレビや新聞で目にする機会が増えました。
しかし、その楽しさや難しさを体感するには
それなりに道具を揃えて
コートがある場所を探さなくてはいけません。
気軽にはなかなか体感できにくいです。
いぬ:そうやねえ。
原っぱでバドミントンできるばってん、
コートでするのとは別のスポーツみたいに
難しかもんね。
中村:そうなんですよ。
私も、原っぱで父とバドミントンをよくしていて
楽しかったので、バドミントン部に入ったのですが、
はじめはそのギャップに驚きました。
そして、バドミントンをしていた私ですら
オグシオ以降の有名選手は
すぐに出てきません(>_<)
その3
「本物を気軽に体感できる、魅力的なコト・モノづくりを。」
に続きます。
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